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有酸素運動とレジスタンス運動

梅雨に入り天候もぐずつきがちで、ウォーキングなど外での運動を習慣にしていただいている方には、もどかしい日々が続きますね。糖尿病を始め、脂質異常症(高脂血症)、高尿酸血症、骨粗鬆症など代謝に係わる疾患では、毎日の食事・運動療法が非常に重要ですが、その中の運動療法では、ウォーキングなどの「有酸素運動」だけではなく、筋量や筋力を保ったり増やしたりする「レジスタンス運動」をうまく組み合わせて取り組むことが近年推奨されています。「有酸素運動」により、筋肉の細胞内の脂質が消費され、インスリンの働きもよくなるので、血糖コントロールも改善します。脂質や尿酸の代謝も改善させます。「レジスタンス運動」は力まない程度で筋肉に負荷をかける筋力トレーニングで、スクワットやウェイトトレーニングなど有効な運動はいくつかあります(院内のポスターで一例をご紹介しています)。この「レジスタンス運動」は、加齢による筋肉量低下(サルコペニア)の防止に有用ですし、筋肉でのインスリンの作用もしやすくなるので、血糖コントロールにもよい影響を与えます。「有酸素運動」を中心に運動をしていただき、「レジスタンス運動」は週に2~3回取り入れるとよいでしょう。一日のうちで座っている時間が長い人ほど、動脈硬化が進み、死亡率も高まる可能性があるという報告もありますので、少しでも体を動かす意識を持ちたいものです。重症の心臓疾患や高血圧、高血糖、腎臓疾患など運動を控えた方がよい病態がありますので、運動を開始される際は医師にご相談ください。

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きむら内科 内分泌・糖尿病クリニック
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