4月からの診療報酬改定で、持続血糖測定器の適用となる対象が変更になったものがあります。
フラッシュグルコースモニタリング(FGM)システムは、1型糖尿病、2型糖尿病を問わず、「強化インスリン療法を行っている方、または強化インスリン療法を行っている後に混合型インスリン製剤を1日2回以上使用している方」に新たな保険点数が新設されました。今までインスリンなど注射療法と血糖自己測定を行っている2型糖尿病患者様においては、4週分センサーをお渡しすることが難しかったのですが、上記の患者様に限り4週分センサーをお渡しすることが可能となりました。該当の患者様にはご案内しています。
リアルタイム持続グルコースモニタリング(CGM)システムでは、1型糖尿病の方に加え、膵全摘後で皮下インスリン注入療法を行っている方や内因性インスリン分泌の欠乏(空腹時血清Cペプチドが0.5mg/mL未満)を認め、低血糖発作を繰り返す等重篤な有害事象がおきている血糖コントロールが不安定な2型糖尿病で皮下インスリン注入療法を行っている方の適用が追加になりました。こちらも該当の患者様にはご案内していますが、当院では5月から対応させていただきます。
これらの持続血糖測定器は、一日の血糖変動を把握することができるので、従来の血糖自己測定器だけでは見逃されていた低血糖や高血糖を見つけることができ、血糖管理には非常に有用な機器です。適用のある方にはぜひ活用していただきたいと思います。