気温も徐々に下がり過ごしやすい気候となってきましたが、運動はされていますでしょうか。
運動により骨格筋が収縮することで、筋肉から「マイオカイン」という物質が分泌され、血糖値低下、脂肪分解、血圧低下、筋力増強、体重減量、骨の形成促進、認知機能向上など様々な効果をもたらします。夕方に軽い運動をすると、よい睡眠も促されます。がんの予防にも有効です。
運動には、ウォーキング、スロージョギング、自転車こぎ、水中歩行などの「有酸素運動」、スクワット、腹筋、腕立て伏せ運動などの「レジスタンス運動」、片足立位保持、ステップ練習、体幹バランス運動などの「バランス運動」があります。
「有酸素運動」と「レジスタンス運動」は組み合わせて行うと効果的です。高齢の方にとっては、バランス能力を保つことは、しっかり立ったり、歩いたりするためにとても重要であり、転倒の予防にもなりますので、「バランス運動」も取り入れましょう。筋肉は加齢とともに減少してしまいますが、日頃から運動を継続している人は、その筋力の低下は緩やかで簡単には落ちません。また、筋力は何歳になっても高めたり保つことができますので、運動習慣がない方は、ぜひご自身に合った運動を始めてみましょう。
なお、運動が好ましくない病態がありますので、始める前は医師に確認を取りましょう。
以下のサイトに、運動の効果や具体的な方法についてまとめられていますので、ぜひご参照ください。
糖尿病の運動療法情報ファイル -糖尿病NET (dm-net.co.jp)
院長
(私は、毎朝腹筋とスクワット運動、週2回ランニングを続けています)