2019年12月9日付で厚生労働省医薬・生活衛生局医薬安全対策課および厚生労働省医薬・生活衛生局監視指導・麻薬対策課より、今般シンガポール保健科学庁において、糖尿病治療薬であるメトホルミン塩酸塩を含有する製剤から、発がん性物質であるN-ニトロソジメチルアミン(NDMA)が検出されたことに伴い、一部の事業者が当該製剤の自主回収に着手した旨の発表がなされたと、事務連絡が発出されました。
この文書内では、検出されたNDMAの量は一日許容摂取量(0.0959μg/日)を上回るものの極微量で、回収対象となっている製剤を短期間服用したことによるリスクは極めて低いとされています。
また、現時点では我が国のメトホルミン製剤からは当該物質(NDMA)は検出されておらず、現在国内各社において調査中の段階とのことです。
メトホルミンは血糖コントロールに有効な薬剤であり、今のところ今まで通りにメトホルミンを服用しても問題なく、逆に同剤を服用を中止することにより様々な合併症のリスクが生じる可能性があるため、同剤の服用を中止しないようにお願いいたします。
今後新たな情報が入り次第、皆様に随時お知らせいたします。