診療案内

糖尿病

「糖尿病」は、膵臓から分泌される血糖を下げる唯一のホルモン「インスリン」の作用不足により生じる代謝疾患です。2型糖尿病を中心に、その患者数は全国で約1000万人に増加し、その管理・予防はとても重要です。

1型

「インスリン」を分泌する細胞である膵臓のベータ細胞が何らかの理由で破壊され、インスリンの分泌が枯渇して発症します。遺伝素因の関与のもと、自己免疫の異常で発症するもの(自己免疫性)とウイルス感染など環境因子が加わり発症するもの(特発性)があります。発症の仕方も、数日で生じる「劇症」、3ヶ月ほどで生じる「急性発症」、年単位で生じる「緩徐進行」があります。比較的若年で発症しますが、「緩徐進行1型糖尿病」は、中年から高齢者でも発症します。

治療はインスリン療法が唯一の治療法となります。当院では、インスリン自己注射、血糖自己測定(SMBG)、24時間の血糖推移を把握することができるリアルタイム持続血糖モニター(rtCGM)(使用機種:ガーディアンコネクト<メドトロニック>、Dexcom G6<テルモ>)や、間歇スキャン式持続血糖測定(isCGM)(使用機種:FreeStyle リブレ<アボット>)を丁寧に指導いたします。ハイブリッドクローズドループ(HCL)療法をはじめとした持続皮下インスリン注入療法(CSII)も実践しています(使用機種:ミニメド 770Gシステム<メドトロニック>)。

看護師(糖尿病療養指導士:CDEJ 1名、CDEL 1名在籍)による糖尿病療養指導、管理栄養士による栄養指導、眼科・歯科など他院との連携、糖尿病網膜症・腎症・末梢神経障害・歯周病など糖尿病合併症の管理を行います。

また、初めて糖尿病と診断された方や学び直したい方に対して、新型コロナウイルス感染に十分配慮しながら、個別に「ミニ糖尿病教室」を行っています。

2型

 インスリン分泌の低下または、インスリン感受性の低下(インスリン抵抗性)<インスリン作用が十分発揮できない状態>から、インスリン作用の不足が生じ、慢性の高血糖状態となる病態です。 糖尿病患者の大多数はこれに該当し、遺伝の要因と、肥満・過食・高脂肪食・ストレス・運動不足など環境の要因が重なり発症します。糖尿病の前段階である「境界型糖尿病」ですでに「インスリン抵抗性」が生じていますので、早期発見・早期治療が重要です。

当院では、診断から治療に至るまで、医師、看護師、管理栄養士、検査技師が一帯となって患者様の療養生活を支援いたします。患者様により糖代謝の病態、年齢、持病、生活スタイル、社会背景などそれぞれ異なりますので、お一人お一人に適した治療法を、患者様と共に模索し、ご提案させていただきます。

看護師(糖尿病療養指導士:CDEJ 1名、CDEL 1名在籍)による糖尿病療養指導、管理栄養士による栄養指導、眼科・歯科など他院との連携、糖尿病網膜症・腎症・末梢神経障害・歯周病など糖尿病合併症の管理を行います。

また、初めて糖尿病と診断された方や学び直したい方に対して、新型コロナウイルス感染に十分配慮しながら、個別に「ミニ糖尿病教室」を行っています。

妊娠糖尿病

 妊娠時はおなかの赤ちゃん(胎児)の発育のために、お母さん(母体)の内分泌・代謝は変化します。胎児の主なエネルギー源はブドウ糖です。 妊娠前半では胎児のブドウ糖の需要は少ないですが、後半になると増加します。母体は胎児へのブドウ糖供給のために、ブドウ糖の利用を抑え、インスリン抵抗性(インスリン感受性の低下)が増します。

また、胎盤からインスリン作用に抵抗するホルモンが産生され、さらにインスリン抵抗性が増し、母体の血糖は上がりやすくなります。健常の妊婦では、このインスリン抵抗性に対し、膵臓からインスリンが相当量分泌され、母体の血糖値は調節されますが、インスリン分泌量が不足すると、「妊娠糖尿病」が発症します。

妊娠中の血糖管理は、母児の合併症の予防に重要です。また、妊娠糖尿病では、将来2型糖尿病になる可能性が一般より高いため、出産後も定期的な検査が重要です。当院では、産科病院・医院と連携しながら、比較的合併症リスクの低い病態の診療に当たります。

★妊娠糖尿病については下記のURLもご参照ください。

糖尿病と妊娠に関するQ&A | 一般社団法人 日本糖尿病・妊娠学会 (dm-net.co.jp)

 

その他の機序

 糖尿病を発症するその他の病態としては、他の疾患に伴うものや、治療薬に伴うもの、感染症、免疫異常、遺伝的要因で発症する病態があります。糖尿病を引き起こしやすい疾患の中では、膵炎、膵臓癌などの膵臓の疾患、肝炎、肝硬変などの肝臓の疾患、先端巨大症、クッシング症候群などの内分泌の疾患が挙げられます。

治療薬ではステロイド、インターフェロン、一部の抗精神病薬などが挙げられます。それぞれの病態に応じた糖尿病治療を進めていきます。

■2022年度 1型糖尿病患者数 19名(うち、CSII 3名)、2型糖尿病患者数 640名

★糖尿病疾患の解説については、日本糖尿病協会のホームページ内にも掲載されていますので、ご参照ください。

糖尿病疾患の解説
https://www.nittokyo.or.jp/modules/beginner/index.php?content_id=1

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きむら内科 内分泌・糖尿病クリニック
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